夏休み恒例富士登山
(UPDATE 2000/8/26)

太田家の第8回富士登山の記録(1人欠けたけど…)

みんな忙しいぞ
 長男が中学2年にもなると、我が家の夏休みも随分と変わってくる。
部活だ、補習だと、夏休みの結構な日数を取られます。今年はそんなこんなで大きな計画を立てていないので(いやいつも近県のキャンプくらいでしたが)僕もカミさんも夏休みを取りそびれてしまったまま、8月を迎えてしまいました。
しかしながら、暑中(残暑)見舞いを山頂から出すことを年間目標にしている我が家としては、可能な限り8/20までの山頂郵便局開設期間中に登りたい。
天気予報とにらめっこしているうちに、お盆突入してしまい。カミさんはもう20日までは休めないから、今年は自分抜きで行ってきてと重大発言。
とうとう、メンバーが欠ける日が来てしまった。
アタックは8/18に決定
あいかわらず、天気が落ち着かないし、仕事もうまく空かない…
18日の富士山頂は曇り、時々霧か雷雨と出ているけど、週間天気予報と過去の経験から18日は午前中はなんとかなるかなと判断して、会社にお休みの宣言!
3:35、武蔵野出発
  外は雨、3:00に起きて、天気の最終チェックをするが予報は変わってない。
環八のスタンドでギャソンリンを満タンにして御殿場インターを降りるまで1時間30分、20日まではマイカー規制中なので、5合目までのシャトルバスの出ている水ヶ塚駐車場へ向う。御殿場の街は結構な雨が降っている。
5:20、水ヶ塚駐車場到着
  この辺りまで来ると雨は降ってない、しかしながら富士山はガスにすっぽり蓋われている。
シャトルバスは6:00が始発だが、まだチケット売り場閉まっている。
5:30になると、富士山頂まですっかりガスが払われ、「やったね!」って感じである。
6:45、チケット売り場開場
  5合目まで、往復大人¥1600、小人¥800
この間に子供たちに身支度をさせておく。
5分前にバスに向かおうと子供たちと車を出るが、既に1台目のバスは一杯になっていて、どうも2番手らしい。
6:05、シャトルバス出発
  バス内では富士山、富士宮口やお中道、お鉢巡りや山麓の施設の解説VTRが流れていて、なかなか参考になる。
子供らは、また居眠りしている。
6:38、5合目駐車場着
6:42、登山開始
  バスの中で充分休養を取ったので、早速登り始める。
空は晴れ上がっているが、今朝までの雨で登山道の土砂類が湿っているので、いつもの埃っぽさもなく快適である。
7:00、新6合着
  武蔵野のカミさんに「登ってるよ」と電話。
昨年から、DOCOMOは山頂までどこでも電波が届くようになったので、便利だ。
暑くなってきたので、服を脱いで調整する。
7:20、6合目着
  休まずに素通り。
後ろからUS.NAVY(ARMYかもしれんが)の一団がぞくぞくと登ってくる。
毎年、この手のパーティにはよく会うのだが、下山時のすれ違いが多く、一緒に登っていくのは初めてかもしれない。
兎に角、周りはみんな英語の集団で、ちょっとした英語学習である。
長男曰く、「アメリカにいるみたい」
7:50、新7合着
  下山してくる人と結構すれ違い始めるが、ご来光を拝んだ人達と見えて、みな元気がいい。
小さい女の子を連れたお母さんとすれ違った直後、後ろでガラガラと石の崩れる音が聞こえて振り返ると、女の子が足を滑らせて尻もちをつきかけている。
「あっ、大丈夫?」と僕が言う間に、例のUS.NAVYの若者2人がサッと手を差し伸べながら駆け寄っている。
その顔のイカスこと!駐留米軍はとやかく言われる存在ではあるが、彼らはこうやって体が動くことが物凄く自然だし、こうした若者が故郷を遠く離れ、日本での駐留の記念にフジヤマに登りに来ているのだろうことがうれしく思えた。
8:50、元祖7合目着
  昨年、工事していた新しい山小屋がすっかり出来上がっていたが、小屋の前は混んでいるので、通りすぎて小屋の先のちょっと開けたところで休む。
子供たちは疲れ気味の模様で、もう自分の分の水(1L)を2/3も飲みきってしまっている。
8合目で大休止を取る予定であったが、おそらく混んでるだろうし、子供たちの疲労も大きそうだったので、8合目の手前にある岩棚で30分の大休止を取ることにした。
ここは登山道の中で唯一、水がしたたり落ちているところなので、休む人も多いのだが、ゴミを残していく輩がいるとみえ、折角の休憩場所が台無しとなっている。
US.NAVYの1人が直径5cmはあろうかという丸太を杖に登ってきたので、「ユアステッキ イズ ビッグ」と言ったら、「ヤー、ビッグ!」と笑って登って行った。
変なスラングになってたんじゃないだろうなと余計な心配をしてしまったが、真相は定かではない。
10:00、八合目着
予想通り混んではいたが、予想ほど混んでもいなかった。
さっさと素通りして9合目へ向かう。
30分ほどで、風化して壊れた鳥居に到着。子供たちは財布から1円玉を出して差し込んでいる。
風化してできた裂け目に誰が始めたのか、コインを差し込んでいくのだ。
8年前に最初に見た時は何事かと思ったがこの地では、一人が始めると後に続く人が多く出てくる現 象が多く見られる。
今年はなくなったが、ここ数年くらいは8合目小屋裏のお地蔵とその周辺に金剛杖についてくる鈴を捨てていく(付けていく)のが流行して、鈴だらけになっていた。
10:50、九合目着
  今年は、万年雪がありました。しかも大量に。
今日のように日差しが強い日には、雪の上を上がってくる風は冷たくて気持ちがいい。
腰がグッと曲がったおばあちゃんと会う。
歳は聞かなかったけど、かなりの歳の様子で、「凄いねえおばあちゃん、ゆっくり登ってけば絶対頂上まで行けるからさあ」と話して先に行く。
子供らと凄いねえと話していると、このおばあちゃんに励まされたとみえ、元気がでてきた様子。
11:30、九合五勺着
  あと、ちょっとだなあということで、ここから頂上までは家から三鷹の駅までと変わらんぞと言ってみる。
これはなかなかのアイディアで、「さあ関前公園まできた」「三谷通りの入口だあ」とかって言ってると、距離感が分かるようで、9合5勺以降で使える技ではないかと思う。
(それ以前だと遠すぎて、逆効果?)
12:08、頂上着
  富士館に入って、¥800の味噌ラーメンでも食べようと(弁当は朝食用しか持ってこなかったので)オーダーすると「やってません」の返事。えっ?て見上げると確かにお品書きに、ミソラーメンがなくなっている。
しょうゆカップラーメンが¥800になっているではないか!カップめんでは高すぎるなあと思ったが、このカップスター(東京実売価格¥99)を3つお願いした。
来年からは、やはりバナーとか持ってきて自分で沸かそうと思った。
カップメンと非常食の昼食後、山頂郵便局から約100通の残暑見舞いを出して、任務終了。
昨年、山頂のある場所に越冬用タイムカプセルを埋めて下山したのだが、このカプセルの発掘をしたら、かわりに今年の日付の入ったコンビニのおにぎりが出てきた。
誰かが見つけて、こんなもの入れていったんですね…
立ってると寒いのですが、晴れているお陰で、横になると地面が暖かいので気持ちいい。
3人で横になっているうちに1時間も寝てしまい、気が付くと13:30になっている。
US.NAVYにシャッターを頼んで3人で記念撮影をして下山開始(13:35)
頂上の直下で例のおばあちゃんに会う。
みんなで「あと、少しだよ!頑張ってね!」と声をかけて励ます。
あれから2時間30分、もくもくと上がってきたのだろうか、連れの息子さん(かな?)にしても兎に角、立派なもんである。子連れなんかの数倍大変なことだろう。
17:05、5合目駐車場へ帰還
  子供たちは年々、体も大きくなってきて、僕の負担は軽くなる一方だが、荷物が大きくなっていく子供たちには下りは以前より辛くなってきているようだ。
いずれにせよ、まだ僕の方が体力があるので一安心。
付録
 富士山のトイレ対策に、入山料を取ってもいいのではないか。

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