夏休み恒例富士登山
(UPDATE 1998/5/10)
子連れ日帰り富士登山のFAQ集(お問い合わせの回答集)
Q.「登山経験なしなのですが……」
A. 登山経験は特に必要ないと思いますが、あえて言うならば、ふんどししめてかかってくださいと...
毎年見ますが、結構軽装(パンプスはいたお姉さん連れたTシャツにサンダルのお兄ちゃん)の方々もいますが、夏場でも疲労凍死する人が出る山なんですよね。
Q.「ご来光を拝みたいのですが……」
A. 山梨側(吉田口)だったらどこからでも確実に見れますね。静岡側(富士宮口)からですと八合目以上に登りませんと見れません。でも、八合目からだと、宝永火口の方に道を(200m位)外れると見えます。ご来光は、いつもガタガタふるえながら見ています。とにかく、夜中の2時〜5時ころがめちゃくちゃ寒いです。で、子どもたちは拝まないことが多い…
Q.「夜出発したいのですが……」
A. もう、ぜんぜん心配ないです。1晩中、人が登ってますから、道に迷うこともありません。でも夜は、吉田口のほうが人が少ないかな?特に登り口は森の中を歩きますので真っ暗ですね。
富士宮口は、道が狭いせいか、なんかズット同じ人たちと抜きつ抜かれつ夜でもにぎやかです。1人1つずつ懐中電灯ないしヘッドランプがあるといいのですが小学校低学年以下の子とは手をつないでなにも持たせないほうがいいでしょう。ヘッドランプは手が空くのでいいのですが、おでこに汗をかくので個人的には好きではありません。
僕はマグライト(ポケットライト)派です。どちらでもいいのですが、懐中電灯の場合はひもをつけて、落とさない工夫をして下さい。
Q.「持ち物でなにかアドバイスは?」
A. 防寒具です。あとはお金さえあればなんでも売ってます。もっとも、僕は金剛杖しか買ったことはありませんが…
水もジュースもビールもなんでも売ってます、お菓子もカレーライスも携帯酸素も…、ビニールカッパも売ってますが、とにかく6合目あたりから風が強くなるので、ウインドブレーカーの類や、ウールのセーターは必需品となります。ダウンパーカーがあれば1番ですね、軽いし暖かいし、東京の冬の夜中を想定してもらっていいですよ。(東京の冬しか知らないもんですいませんが、その位寒い!)
お弁当は、子どもたちの好物を持たせてください。寒さと疲労で、あまり食べたがりませんが食べないと登ることはできませんので、すこしでも食べやすいものがよかろうと思います。昨年、ゼリー飲料を持っていったのですがなかなか良かった
です。我が家では、おにぎり、チーズ、チョコ、おせんべい、ソーセージ、カロリーメイト(これはいつも残る)、小梅ちゃん(意外となかなか売ってない)、ペットボトルの麦茶とポカリスウェットというとこですか…
Q.「5合目までは車で行こうと思うのですが…」
A. 吉田口、富士宮口どちらも5合目に駐車場がありますが、午後4時ころまでに着かないと空いてなくてもっと下の方に路上駐車しなくてはならなくなります。へたするとコースタイムが1時間伸びてしまいますよ。駐車料は無料ですので、少しでも早く行って駐車場で体を休ませてから夜、登るのがいいでしょうね。シーズン中は通行止めの時期があるので、「富士山がいっぱい」(リンク集より行けます)で確認してから行って下さい。その場合でも、2合目?だったかに駐車場があって、そこでバスに乗り換えることになるだけです。(有料ですが)
Q.「山梨側5合目より登りたい…」
A. なぜか僕は富士宮口が好きなのです。個人差あるので、いろんな人に聞いて欲しいのですが…
第1に、山小屋が等間隔にあるので、子供たちにステップアップさせやすい。山梨側は、特に8合目以降(きもちの上で一番きついころ)小屋がぱったりなくなってしまいます。小屋の明かりを目標に登っている人たちにとってかなりの負担になります。
第2に5合目から山頂までの最短コースであること、富士宮口は登り始めから富士山ですが、吉田口は登り始めは森です。おまけに馬糞があっちこっちに落ちている。別に踏んでもいいけど、やっぱり踏みたくはないと…
第3に9合目まで行くと大雪渓に会えること…
あくまでも、個人的な意見ですが、馬喰(ばくろう)の人、山小屋の人ともに、静岡側より山梨側の人がものすごく商売っけがあるように思います。なんか、富士山で、客引きされてもなあ…という感じなのです。吉田口ファンの皆さんごめんなさいね。
そう吉田口の良い点は、やっぱり「ご来光」と子どもが高山病とかがひどくなったときに馬がいる点でしょうか。
Q.「高山病が心配なのですが…」
A. 息子たちは、最初の年はかなり具合が悪そうでした。山頂から200m位下るのにかついで降りた記憶があります。また、毎年青い顔をして下山していく子を見ます。これも、8合目を境にしてでしょうね。八合目を超えたら子どもたちの体調によく気をつけてあげて下さい。ちなみに息子たちは毎年途中で「もう帰る」と言ってます。子どもの体力は言葉だけではよくわからないので、ゆっくり休みながら登るか降りるか決めて下さい。
Q.「頂上まで行くこつはなんでしょうか」
A. 登頂のこつは、とにかくゆっくりと少しずつ登ることです。歩幅は小さく、あせらずにこつこつと登りましょう。最後の急登は20m歩いて、休憩することも必要です。
Q.「水はどれ位用意すべきでしょうか」
A. やはり、目安としては1リットル/1人というところですが、僕の場合は家族4人で麦茶2リットル、子供たちが各自ポカリスウェット500ミリミットル持って行ってます。夜行登山の場合はほとんど水分補給しないでもOKですが、快晴の下日中登山をする場合は確実に500ミリリットルは必要でしょう。但、山小屋で水を購入することはできるので、荷物が重くなってしまったときは少な目に持って行って山小屋で調達するのは登頂成功の鍵になるかもしれません。
Q.「そんなに大変ですか?」
A. 当然、人によって違うのでしょうがやはりできるだけ脅してあげるのが僕の役目だろうと思ってます。実際、5合目から頂上のレーダードームは見えるし、所用時間5時間なんて書いてあるので、「たいしたことないじゃん!」と思ってしまうのです。しかし、100メートルごとに0.6度下がる気温と薄くなっていく空気、足元をすくう火山礫は予想以上に体力をうばいます。更に天候が急変(これがまたよく起こる/体感温度は風速1mにつき−1度)しようものならもう「楽しい富士登山」は「苦しい死の彷徨」になってしまうのです。とにかく皆さん用心して下さい。
Q.「登山道は迷いませんか?」
A.日中は混んでるのでまず心配ないでしょう。夜行登山でおまけに霧でも出たときには、石に描かれた矢印や道標を確認しながらゆっくり確実に登りましょう。週末の深夜だと夜行でもかなり混んでるので道を迷う心配はありませんが子供とはぐれないように気をつけて下さい。へたすると2度と会えないかもしれません。
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